ミニルーターアタッチメント

2016/12/25
PROXXONのミニルーターNO.28511用のルーターアタッチメントを製作した。使い勝手は非常に良いと思います。皆さんもチャレンジして下さい。図面です。
1.先ずはミニルーターを挟んで移動するスライド部分を作ります。材料は桜かな。図面では幅が47mmとなっていますが、ここでは50mmに仕上げます。
2.木工旋盤のバンタムチャックにTwo-Jawチャックアタッチメントを取り付けて、ワークを掴みセンターを出します。この作業をするために幅を50mmとしたのです。Two-Jawチャックアタッチメントの作り方
3.30mmのフォスナービットで下穴をあけます。
4.次にスクエアスクレーパーで穴径を34.1mmに仕上げます。ビビらずに平行に仕上げる為に、L字のツールレストを使っています。
5.スライドベアリングが入る、15mmの穴あけ。その後で8mmのガイドロッドが通る10mmの穴を貫通させます。
6.位置決めロッド用の6mmの穴あけ。
7.ミニルーター締付用の穴あけ。最初はM5のAタイプ鬼目ナット用の7mmです。次に5mmで貫通させます。
8.位置決めロッドを固定するための、M4のCタイプ鬼目ナットを捻じ込む7mmの穴あけ。
9.全ての穴加工が完了したら、幅を47mmにカットします。
10.糸ノコ盤で0.7mmのスリットを入れます。本体を挿入して締め付けた時に、ここが撓んでしっかりと把持できる筈です。幅を47mmとし非対称としたのも、片側を薄くして撓み易くするためなのです。
11.M5鬼目ナットの挿入。六角穴付きボルトを捻じ込んで、バイスで締め付けることにより真直ぐ入ります。
12.右側はM4のCタイプ鬼目ナットです。下穴深さがナット長より短いので、1.5mm厚のM6ワッシャーを挟んでいます。
13.ベースプレートの製作です。厚さ8mmのアクリル板を糸ノコ盤で切り出します。
14.端面をディスクサンダーで研磨し、所定の寸法に仕上げます。
15.8mmのガイドロッド取付用の穴あけ。M5の六角穴付きボルトを使用するので、4.5mm×8mmの段付きドリルで一気に仕上げます。座グリ深さは4.5mmです。
16.中央の30mm穴あけ。貫通した時にワークが浮き上がると危険です。捨て板にビス止めして、それをドリル盤テーブルにクランプでしっかりと固定してから作業すると安全です。
17.出来上がったベースプレートと、スライドパーツ。スライドパーツにはベアリングを挿入しています。
18.日立のトリマーM6用のストレートガイドを取り付けるためのパーツです。M4の下穴3.3mmをあけた後で、タップ加工します。
19.ストレートガイド固定用のM6タップ加工。スパイラルタップは快適にネジを切ることが出来ます。
20.8mmのスライドロッド端面へのM4タップの準備。先ずはセンタ-ドリルで中央に窪みを付けます。
21.次に3.3mmの下穴加工。
22.M4タップ加工。
23.スライドロッド両端に入れるワッシャーの製作。M6のワッシャーに8mmの穴をあけるだけです。
24.位置決めロッドの高さ調整用に使うロングナットの製作。8×25Lの丸棒に下穴3.3mmをあけて、次にタップ加工します。M4で深さ25mmのネジを切るのは結構疲れます。写真も撮り忘れてしまいました。
25.ストレートガイド取付座固定用の丸ビスの加工。座グリが6mmなので、そこに入るようにビス頭を直径6mmまで、グラインダーで落とします。ドリルに掴んで加工すると真円になります。
26.ベースプレートにストレートガイド固定座と、8mmガイドロッドを取り付けた状態。
27.上面からみるとこんな感じです。
28.セットカラーの下側に入れる、高さ調整のカラー作り。材料は紫檀。
29.厚さ4mmに仕上げます。この時に両面の平行度をしっかりと出さないと、スムースにスライドしません。
30.穴あけは金属製セットカラーと共あけします。1ヵ所あけてその穴にピンを差し込んで、残りの3ヵ所をあけると穴がずれません。
31.にぎり玉を取り付けるためのカラーです。外径10mmの紫檀材にM6のタップを立てます。
32.いよいよ組立です。スプリング部とストッパー部。
33.位置決めロック部分。
34.ミニルーター締付ノブと抜け止めカラー部。
日立トリマーM6の直線ガイドを取り付けた状態。
久々の会心作だ。小物の製作とか象嵌に役立ちそうだ。

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