自作125mm小型テーブルソー

2017/5/6
アクリル板を使ったターニング作品を計画している。アクリル板を割れなくカットするのは難しいと思っていたところ、特殊なノコ刃を見つけたので専用の小型のテーブルソーを作製した。 ノコ本体は随分前に友人から頂いた、MAKITAの丸鋸5025KBを使っています。図面です。
1.これがMAKITAの125mm丸鋸、5025KBだ。集塵カバーが付いているのがいい。
2.錆びていたベースも磨いてみれば、特に問題ないようだ。
3.新しく購入した替刃。左側が薄いアクリル板が割れずに切れる「建工快速 薄板プラスチック用チップソー 125×1.0」。で、右側がHCで見つけた厚さ1.1mmの木工用。どちらも薄いのがいいね。
4.テーブルの材料は、随分前に木工所から戴いたゴムの木集成材。400×1800mmの材料から必要な部分を丸鋸で切り出します。
5.テーブルソーで寸法通りにカット。
6.僅かに反りがあるので、ドラムサンダーを使って平面出しをします。サンドペーパーは#240。
7.脚の部分の逃がし加工。ビットは19mm。
8.テーブル上板の裏側に、深さ10mmの丸鋸が入る溝を掘ります。ここのビットも19mmです。
9.ルーターのフランジ部が溝に落ちそうになったら、厚さ10mmの板を挟んで加工しましょう。
10.横方向の辺を寸法通りに揃えます。
11.四隅のR部分をノミで直角仕上げ。実は写真の撮り忘れで、この時点では丸鋸のモーター部分を逃がすための、溝加工が終わっていません。
12.丸鋸取付け用の6mm穴あけ。
13.反対側から皿ビス用の座グリ。
14.ここで、テーブル上板に鋸刃が通るスリット加工をするために、厚さ1.1mmの木工用チップソーを装着。
15.仮組みしたテーブルに、M6皿ビスで丸鋸を固定。
16.丸鋸を回転させながら押し込みます。
17.マイターゲージ用の溝を切る為に、丸鋸に平行な基準線を引きます。
18.マイターゲージはバンドソーBS-10Kに付属していたものを使いますが、バーの幅が15.8mmと中途半端なので、OTOROのアジャスタブルフェンスをセットします。
19.12mmのビットを使って溝幅を拡張していきますが、アジャスタブルフェンスを使うと、簡単に精度よくフェンスを微動できます。
20.定寸ストッパー用の溝は16mm幅なので、16mmビットで一気に加工。深さは3.5mm。
21.ノミでR部を直角仕上げ。
22.定寸ストッパーはブナで作ります。先ずは溝に入れるための段差加工。出っ張りは3mm。
23.次に6mmビットを使って長穴加工。
24.ここからはリップフェンスの製作です。ADF社製の16mmアルミフレームにM3用の2.5mm下穴加工。
25.M3タップ。
26.リップフェンスのY軸側のパーツに3mmの穴あけ。
27.これはフェンスを締め付ける部分の押し板です。材料はブナで片面に7mmの座グリをした後、反対側に10mmの座グリをしているところ。
28.押し板に入れる丁度いいワッシャーが無かったので、SS400材で作ります。外径10mm、内径、3mm、厚さ1.5mmです。
29.フェンス締付ネジにM3タップ用の2.5mm下穴加工。ナットを入れて、ボルト頭と2点で把持すると芯が出ます。この後M3タップを立てます。
30.フレーム用の樹脂ジョイントの片側を長さ36mmにカット。カットした方に締付ネジが付きます。
31.カットした樹脂ジョイントに挿入するアルミの角棒7.5mm。10mmの板から削り出します。
32.バイスを使ってアルミ角材を樹脂ジョイントに挿入。
33.挿入した方にM6タップの下穴5mm。
34.M6タップ加工。
35.リップフェンスのY軸側のフレームを寸法通りにカット。
36.タップ加工した樹脂ジョイントを、自作のクランプを使ってY軸フレームに挿入。
37.リップフェンスの上部。
38.リップフェンスの締付部。
39.安全のためスプリッターも取付けます。材料はコの字になっているアルミで、下のコの字部分を切り取ってL字にします。
40.ワトコオイルで仕上げます。
41.安全のためスプリッターも取付けます。材料は高さ25oの、コの字型アルミ材で、下の出っ張った部分を切り取ってL字にして使います。スプリッターの図面
42.L字にした状態です。
43.図面をスプレー糊で貼付けます。
44.型紙通りにカットして、木ネジ用の座グリ。
45.テーブル上面に巾8mm、深さ1.2mmの溝を入れます。
46.木ネジで取付けて、鋸刃を一番上に上げた状態で、直線になっているか確認します。
47.次に電気配線で、丸鋸のコードを短く切って防水プラグを付けます。
48.ここからテーブルの再組立てに入ります。先ずは電源コードを内側でしっかり固定します。
49.コンセントとタンブラースイッチ。
50.定寸ストッパーと鋸刃取替用のスパナ置きスペース。スパナ置きには6mmのネオジウム磁石を埋め込んでいる。マウスを画像に乗せてみよう。
51.右側板のコード収納。HCで買ったJ字のブラケットを2本使っています。
52.左側板の替刃収納。
全体写真。
マイターゲージを取付けた状態。ブレードはプラスチック用。
丸鋸部分。
ダイヤモンドコーティングされた、プラスチック用ブレードの刃先。
アクリル板切断をしているYouTube動画。

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