バイス用 片締め防止スペーサー |
2017/12/10 バイスで小物を端で掴む時に、反対側がしなって強固に掴めない。そんな時にワークと概ね同じ厚さになり、反対側に差し込むスペーサーを作ってみた。今回は有り合わせの材料で先に現合で作ってから、それを図面化したのでややこしい構造になっている。ここまで凝らなくても、ボルト1本で止めるだけで機能は充分だけど、凝った作りにすることで整作意欲が湧いてくるんだ。図面 |
1.バンドソーのマーキング治具作りで余ったポプラを1.5mm厚と7o厚にカット。 |
2.それを120mm長にカット。 |
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3.何枚か重ねて7oの穴あけ。 |
4.外径7oのアルミパイプにワークを通して端面をサンディングし、面を合わせます。 |
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5.7o厚の1枚だけは先に16oのフォスナービットで、深さ1.5mmの座グリをします。 |
6.次に12oの穴あけ。 |
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7.次に7o厚のスペーサーの内4枚に、12oの穴あけ加工。 |
8.外径12oのSUSパイプにワークを通して端面をサンディングし、面を合わせます。 |
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9.外径7oのアルミパイプを長さ29.5mmに仕上げます。 |
10.外径12oのSUSパイプの内径を、長さ5.5mmだけ10.5mmに広げます。ここにM6キャップスクリューの頭が入るのです。 |
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11.SUSパイプに入れる外径10oの長ナットをSS材で作ります。先ずはセンタードリル。 |
12.次に5oのドリルで、M6の下穴。 |
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13.M6タップ。 |
14.SUSパイプには瞬間接着剤で固定します。 |
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15.これはSUSパイプの反対側に入れる磁石用の部品。10mmのSS材に直径6mm、深さ3mmの座繰りをします。 |
16.ネオジウム磁石を瞬間接着剤で接着。 |
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17.座グリをした7mm厚のスペーサーに、SUSパイプを接着。2液性のエポキシを使っています。 |
18.磁石を接着した部品は、パイプ内に入っています。これも瞬間接着剤で固定しています。 |
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19.たまたまジャンクボックスに有った直径24mm、幅11mmのアルミリング。6mmのワッシャーを入れる為に、19mmの座グリをします。 |
20.ワッシャーを接着。このアルミリングを使うことになったので、スペーサーの幅は当初35mmにカットしていたのを24mmに縮めてます。 |
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21.キャップの内側に入れる中子はタモ材です。 |
22.切り取った後、端面の仕上げ。 |
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23.アルミリングに接着。 |
24.中子の内側にはネオジウム磁石を接着しています。 |
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25.スペーサー17枚はワトコオイル仕上げ。 |
26.7mm厚のSUSパイプを接着したスペーサーに他のスペーサー4枚を差し込むと、パイプが0.5mm飛び出します。 |
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27.1.5mm+3mmスペーサーは7mmのアルミパイプに差し込み、ワッシャーを接着したアルミリングとUナットを使って締め付けます(写真左側)。キャップスクリューに被せるマグネット付のキャップ(写真中央)。M6のキャップスクリューを捻じ込み、完成した7mmタイプスペーサー(写真左側)。 |
28.1.5mm+3mmスペーサーのキャップスクリューに、アルミキャップを被せた状態で使います。この両端のアルミリングがバイスからの落下防止になります。 |
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7mm側のSUSパイプに仕込んだマグネットで、1.5mm+3mmスペーサーに 7mmスペーサーを連結した状態。 |
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アルミキャップを7mm側に移動。これで全体の厚さが65mmになります。 |
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