BT-3100 ルーター用インサートリング

2019/2/9
2010年に作ったPP製のインサートリングがボロボロになってしまった。そこでアルミ製のしっかりしたものに作り替える事にした。図面
1.9年使ってフランジ部がボロボロになったPP製のインサート。これは100均のまな板を加工したものだ。
2.今回はアルミで作るが精度を上げる為に、テーブルの溝寸法と同じ深さの1.5mmと3mm厚のアルミ板を使った。原寸より1mmほど大き目の円盤状に、糸のこ盤で切り抜いた状態。
3.円盤の中央に10mmの穴あけ。
4.三つ爪チャックに10mmのドリルを掴み、それに円盤を4枚差し込んでテールストックで押しながら外周をターニング。1.5tは外径65mm、3tは62mmに仕上げている。
5.3tアルミにネオジウム磁石用の穴を開けて、1.5mmのアルミと瞬間接着剤で貼り付け。その後でネオジウム磁石も瞬間接着剤で固定した状態だ。左上に見えているテーブルの穴に、各アルミ板を入れて接着すると、ズレることなく同心円で接着が出来る。
6.4つ爪のバンタムチャックで把持して内径を所定寸法に仕上げる。この時にはワークの奥側にPVCか木材の捨て板を入れて加工すると、チャックを傷つけることなく内径加工が出来る。
7.内径が違う4種類のインサートが完成。
8.アルミ板同士は瞬間接着剤だけでも大丈夫とは思うが、もしもルーター使用中に外れたら大惨事になるので、念の為にM3の皿ビスで固定することにした。先ずは下穴2.5mmをあけた後にM3タップ。
9.皿ビスの頭を沈める座グリ。板厚に余裕がないのでビスを入れながら、頭を沈め過ぎないように微調整しながら加工する必要が有る。
10.M3の皿ビスは長さ4.5mmだが規格品は無い。そこで3mmのFBにM3タップを立てて、ネジ込んだビス全長が4.5mmとなるように調整した治具を作った。これは全長10mmのビスをネジ込んだ状態だ。
11.飛び出したネジ部を金鋸で切断し、その状態で治具に残った切断面をヤスリ掛けすると、バラツキのない長さとなる。
12.全長4.5mmのM3皿ビス。
ビスを捻じ込んでアルミ製インサートの完成だ。
テーブルとの段差もなく快適だ。

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