木工旋盤用スタビライザー

2019/5/19
木工旋盤で長物を挽いたり、長物の端面を加工する場合にはビビり防止のスタビライザーが有ると安全に且つ正確に作業をすることが出来る。長年作ろうと思ってきたが、やっと重い腰を上げることにした。図面
1.ベアリングガイドを取り付ける面板は、厚さ18mmの合板端材を使用した。少し寸法が足りない部分はビスケットでジョイントした。
2.最初にドーナッツ状に切り抜く位置と、溝部分を正確にマーキング。そして、トリマーのガイドを木ネジで固定。
3.トリマーで幅20mm、深さ6.1mmの溝切り。
4.糸鋸盤でドーナッツ状にカット。
5.外周は自作ディスクサンダーで仕上げ。
6.内周はこれまた自作スピンドルサンダーで仕上げ。
7.蝶番を取り付ける二つ折りの中心部には、丸型の溝を入れて蝶番との干渉をなくしている。
8.蝶番を取り付けてみたが、ここで二つ折りは強度とかビビりの心配が有りそうとの考えに至り、今回は一体型で作ることにした。(図面は修正していません)
9.ドーナッツ板を固定用のブラケットに取付けるビス穴加工。
10.旋盤のシングルパイプを挟む脚は40mm角のタモ材だ。
11.ドーナッツ板を固定るブラケットを挿入する溝加工。幅18mm、深さ15mm。ビット径は15mmを使用。
12.ブラケットがキツイの嵌め合いで入るように、フェンス微動装置で調整しながら幅方向をカットした。
13.ブラケット両サイドの15度傾斜部のカットは、ゼグメンタルボウル部材のカット治具で行った。
14.旋盤のシングルパイプを挟み込むスタンドの上部パーツ。脚とは木ネジと接着で固定するので、ネジ用の穴加工と頭を沈める座グリ加工中。
15.鬼目ナットを挿入するための下穴、9mm。
16.6mmの六角レンチで、M6鬼目ナットのねじ込み。
17.ねじ込み完了。
18.脚を門型に組立。木工ボンドとコーススレッドを併用して固定している。また、コーナーには補強の三角材を接着した。
19.クランプレバーのボルト先端に入れるパイプ保護用のインサートロッドは、8mm真鍮ロッドから削り出す。先ずは所定の長さにカット。
20.ロッドの一部を直径6mmに旋削。
21.8mm側の先端はヤスリで、シングルパイプのRに加工。
22.加工が終わったインサートロッド。
23.クランプレバー用の鬼目ナットにロッドを挿入。ナットの中央に見えているのが径6mmの部分。
24.シングルパイプを固定する側のインサートロッド先端部。
25.樹脂ベアリングを取付けるスライドバーは、20×6tのアルミ材。ベアリング取付側をR10に加工。
26.反対側は面取り加工のみとする。
27.M6の下穴5mm。
28.M6タップ。
29.スライドバー押え板の固定ネジ穴加工。3.8mm。
30.中央にM6下穴5mm。
31.M6タップ。
32.スライド部分を組み立てて、スムースに動くかチェック。
33.ベアリング部全体を組み立てて、センターが出ているか確認。
34.旋盤に仮に取付けてベアリング部のセンターと、旋盤センターが合う位置を現合で確認し固定位置をマーキング。
35.シングルパイプ固定台とドーナッツ部の接着準備。溝とのハメアイがキツイので数秒の勝負になる。
36.接着完了。
37. 試運転してみたが、振動も無く快適に作業が出来そうだ。
38.アルミバーに径の目盛を入れようと思い、直径20mmに旋削した丸棒をテールストックで押しながらスタビライザーで把持。
39.しっかり把持した状態でシャープペンシルを使って位置をマーキング。
40.20mmの位置を基準に、20mm刻みに位置を刻印してマジックで寸法を記入。
41.気休めかも知れないが、芯出しに使えるかも。

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