シェービングホース |
2020/4/19 スプーンとかフォークを作る時や、生木を削る時に役立つシェービングホースなるものを作ってみた。インターネットで見た写真からヒントを得たもので、スプーンを固定できるミュールも取付け出来る構造となっている。先ずはシェービングホースから作ってみよう。図面 |
1.材料はツーバイ材のみで構成されている。先ずは1×8材をスライドソーでカット。 |
2.後脚の部材上下を65°に角度切り。ワークにマーキングしてから、スライドソーのレーザーマーカーで位置合わせした方がいいだろう。 |
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3.先ほどカットした切れ端を使って、鋸刃の角度を後脚と同じ角度に調整した。 |
4.この状態で前脚の下部をカットすると、前後の脚が同じ角度に加工できるのだ。 |
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5.更に前脚のストッパー部材もこの状態でカット。 |
6.後脚部のストッパーは前部より長いので、テーブルソーでカットするが、ここでも切れ端を使ってブレードの角度を65°に合わせた。 |
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7.後脚ストッパー部材のカット。 |
8.前後の脚とかスイングアーム等に使うピボットはタモ材で作った。振れ止めを使うと、長いロッドから切断出来るので作業効率が良い。 |
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9.長さ66mmで径28mmが6本、径30mmが2本出来上がった。 |
10.フォスナービットで前脚部に28mmの穴あけ。 |
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11.自作ディスクサンダーで前脚部先端をR19加工。 |
12.本体フレームに径28mmの穴あけ。 |
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13.穴あけが終わった本体フレームとスイングアーム。 |
14.後脚部への30mmの穴あけ。ボール盤テーブルとワークが水平になるように、卓上ミニリフトでワークの端を押し上げている。 |
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15.フォスナービットを使う場合は、集塵リングを使うと切粉の飛散が無くなる。 |
16.前脚部を仮組して、スムースに動くことを確認。 |
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17.後足部も仮組して、スムースに動くことを確認。 |
18.これはワークを乗せるテーブルで、先端をツーバー材に合わせてテーパー状にカット。 |
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19.踏み板は2×8材でも幅が足りないので、ビスケット#20で3ヵ所継ぎにした。 |
20.木工ボンドで接着。 |
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21.踏み板のスイングアームが入る部分を糸鋸盤でカット。 |
22.座面のコーナーはディスクサンダーでR10仕上げとした。 |
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23.これは本体フレームとワークテーブル上下用のアームの間に挟む、角度調整スペーサーだ。 |
24.スペーサー下部のワンバイ材には、踏み板を収納する時のズレ止めピンを埋め込んでいる。右に写っているのは踏み板の穴部で、収納する時には裏返してピンに差し込むのだ。 |
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25.左の2×2材はワークテーブルの角度調整スペーサーで、両端に2ヵ所ピンを埋め込んであり、収納する時にアームの角度調整スペーサーの穴に差し込む。 |
26.ワークテーブル先端の丁番部。丁番は下部の2×2材に埋め込むようになっている。 |
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27.踏み板をスイングアームに差し込む部分は、少しキツイ位のほうがしっかりと固定される。 |
28.ワークテーブルのアーム上下に角度調整用のバーを挟むと、自在に角度調整が出来る。 |
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29.座面はメインフレームの後端の突起に当たるように差し込む。 |
30.ワークを挟むジョー部分には、保護用に3mm厚の革を貼り付けている。 |
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31.メインフレーム中央部のL字トレイは、作業中にナイフ類を置く為のものだ。木屑が溜まらないように底部にはR10半円の穴を設けた。 |
32.メインフレームに接着してナイフトレイの完成だ。 |
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33.後脚の側面ににはブランドマークを入れた。 |
34.このマークは2.5mmのMDF板にレーザーマシンで彫刻し、切り抜いたものだ。 |
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木地そのままでもよかったが、仕上げにワトコオイルを塗った。中央にスペースがあるのでここにスプーンミュールを取り付けることが出来そうだ。次回はここに簡単に取付けることが出来る、スプーンミュールの製作を紹介しよう。 |
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折り畳むとこのように小さくなる。スプーンミュールもこの上に収納出来そうだ。 |
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