ポケットホール治具-1

2021/2/7
海外ではよく使われている、ポケットホールジョイント。ビスを使うので今までは敬遠していたが、簡単な棚製作には使えそうなので穴あけの治具を作ってみた。Kregの製品をヒントにして設計したものだ。
本体図面15度穴あけ治具図面
1.本体の材料は何かよく分からない、紫っぽい板だ(^^)。
2.エクステンションバーとドリルガイドを支えるステーには、ゴムの集成材を使った。
3.切り出した材料。
4.最初にドリルガイドの裏側に設ける、角穴ダストチャンバー掘り込み用のテンプレート製作。材料は5.5mm厚の合板だ。
5.糸鋸盤で切り抜き。
6.ダストチャンバーの掘り込み部中央に、φ12mmフォスナービットで深さ6mmの座グリ加工。
7.テンプレートをセット。
8.ルーターに5/8”テンプレートガイドブッシュをセット。
9.ビットは直径12mmを使った。
10.後は時計回りにルーターを廻せば四角の溝が掘れる訳だ。
11.チャンバー溝の完成!!と思ったら、ここでテンプレートの寸法間違いに気づいたのだ。仕方なくテンプレート穴を拡張して、図面通りの寸法に修正した。
12.チャンバーの斜めにカットする部分はマーキングの線に合わせワークを傾け、クロスカットスレッドにクランプで固定。
13.安全に斜めカットが出来た。
14.ダストポート用に22mmの穴あけ。
15.TSソケット20×13の先端を直径22mm×20Lに旋削。
16.チャンバーの22mm穴に差し込んだ状態。エポキシ系の接着剤で接着している。
17.ここからは15°穴あけ治具の製作だ。2×4材に75°のマーキングをして、線が垂直になるように木片のスペーサーで調整。
18.クロスカットスレッドのフェンスにツーバイ材を押し当てて切断。
19.75度ピッタリだ。
20.各パーツを12mm厚のMDF板に接着して、穴あけ治具の完成だ。
21.穴あけ治具にドリルガイドの板パーツを乗せて、12mmの穴あけ。
22.ダストポート用に9mmの穴あけ。
23.ドリルガイドに使う外径12mm、内径9mmのアルミパイプを長さ95mmに切断。
24.内径を9.5mmに拡張。
25.ドリルガイド板パーツの穴にアルミパイプを差し込んで、斜めにカットする部分をマーキングして、それに沿って金鋸で切断。
26.一部斜めにカットしたアルミパイプをガイド板パーツに接着してから、ヤスリ仕上げ。
27.高さ調整の蝶ネジ用鬼目ナットの座グリ。12mm×深さ1mm。
28.6mmの穴あけ。
29.M4×8L鬼目ナットを捻じ込んだ状態。
30.アルミパイプに、7.5mmのダストポート用の穴あけ。
31.これはチャンバーのサイドサポートで、20mm厚のゴムの木集成材だ。集塵ポートに合わせて斜めにカット。
32.長穴の両端部に4mmの穴あけ。
33.糸鋸盤で長孔部分をカット。
34.集塵チャンバーに固定するためのビス穴、4mm。
35.座グリ。
36.26mm厚のベースプレート裏側から、チャンバー及びサイドサポート固定用の穴あけ。
37.3.8×51Lコーススレッドで固定。
38.ネオジウム磁石を挿入する16mm×3mm深さの穴あけ。
39.同じくエクステンションバーにもネオジウム磁石挿入用の穴あけ。
40.磁石のS,Nの向きに注意しながら、ネオジウム磁石を2液性のエポキシで接着。
41.M4の丸頭ビスに蝶ナットを捻じ込み、瞬間接着剤を塗布。
42.素早く締め込んで蝶ネジの完成だ。
43.トグルクランプのアジャスターボルト先端に張り付けるクッション材は、1tのネオプレンシートだ。オルファの円切りカッターで、直径38mmにカット。
44.ボンドG17で接着。
45.トグルクランプの取付座。5.5mmの合板をベースプレートに接着。
46.M5鬼目ナット用の下穴、8mm。
47.M5×13Lの鬼目ナットの捻じ込み。
48.4か所に鬼目ナットを捻じ込んで、取付座の完成だ。
49.専用ドリルを収納するために10mmの穴あけ。
50.L型レンチ収納用に3mmの穴あけ。
51.ワークの厚さに合わせて、穴あけの深さを調整するためのドリルストッパーゲージ。レーザーマシンでワーク厚さと穴深さを刻印し、周囲を切断した。
52.完成したゲージ板。2.5mm厚のMDF版を使った。
53.ドリルの深さ83mm位置にストッパーを合わせたドリルを先端を、ゲージの83mmに合わせてゲージ板をベースプレートに接着。
54.接着完了した、ネオジウム磁石部分。
55.蝶ネジでドリルガイドを任意の高さに調整出来る。
56.トグルクランプはM5キャップスクリューで固定している。
57.アルミパイプの7.5mm穴から切粉がチャンバーに排出される。
58.ドリルガイドを取り外した状態。四角の溝がチャンバーで、切粉はここに入ってから、中央のダストポートに集まり排出される。
59.PVCのダストポートには、掃除機のホースを差し込んで使うことになる。
60.ポケットホールジョイント専用のビスは高いので、HCでワッシャー付きの平頭木ネジを買ってみたが、ワッシャーの直径は10mmありポケットホールに入りません。
61.そこでベルトサンダーでワッシャー部を9.4mmの研削。
62.これでポケットホールに入ります。
エクステンションバーをセットした状態。これなら幅広のワークでも安定します。
エクステンションバーを取り外すとコンパクトに収まる。

ここからはジョイント用の直角ガイドの製作だ。直角ガイド図面
65.工房にころがっていた厚さ34mmの杉板を使うことに。
66.図面通りにカットした部材を接着して完成。
67.直角も出ていて、問題なし(^^)。
68.ここにきて、ポケットホール治具のドリルガイドに、目盛りを入れるのを忘れていたのに気づいた。これはワークの厚さによって、ガイドの位置を上下する際の目印となる。レーザーで刻印したかったが、面倒だったのでサインペンで記入したのだ。

ドリルストッパーゲージはレーザーマシンで作った。


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