遊山箱-1

2021/8/14
遊山箱とは徳島に伝わる小さな手提げの重箱で、現在では色とりどりの物が売られている。可愛らしい箱なので、木目を生かしたシンプルなものを作ってみた。材料は軽い杉で、250×900×10t2枚で作れる大きさになっている。図面
1.外箱はアラレ組で作ることにしたが、溝巾10mmのテンプレートが無かったので合板で作ることにした。合板を治具に取り付けて10mmビットで溝を切った後、アラレ組治具との間に10mmのキー材を2本挟んで、位置決めバーが入る溝切り。
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2.ピッチが20mmの溝が完成。
3.空気取り入れ用の穴あけ。
4.10mm幅の位置決めバーを接着。
5.以前MDFで作った8mmと15mm幅のテンプレートが下側の2枚。
6.10mm厚の杉材を外箱寸法にカット。
7.アラレ組加工。一発で10mm深さの溝を切ると焼けそうなので、2回に分けて切ったので思ったより時間が掛かってしまった。テーブルソー用のアラレ組治具が欲しくなった(^^)。
8.天板の前側。スライドドアが入る6mm幅の溝切り。
9.左右の板には切り抜き模様を入れることにし、左側には大樹のマークをレーザーで刻印。
10.右には桜の花びらを刻印。
11.桜の切り抜きはサクッと簡単に出来た。
12.大樹の方は切り抜きが39か所あるので、結構疲れる作業だった。
13.天板に取手を付ける、M3ナット用の座グリ9mm。
14.3mmの通し穴あけ。
15.スライド扉の溝に入る部分と、上側の指を入れる部分を厚さを6mmにカット。
16.周辺を90度ビットで45度の傾斜に加工。
17.スライドドアの上部に付ける引き上げ用の桟。最初に6mm深さの溝切り。
18.その後で10mm幅にカット。
19.桟をドアに接着した後、念の為に3mmの竹串を入れることにした。
20.これで外箱は完成!! あとはワトコオイルで仕上げだけだ。
21.スライドドアもスムースだ。
22.ここからは重箱の製作だ。本来は長い四角を作って切る方が、きっちりと同じ寸法のものを作ることが出来るのだが、ここでは1個ずつ作ることにした。最初に留め切り治具で端面を45度にカット。
23.直角を確認しながら、イエローボンドで接着。
24.カンザシの溝加工。
25.カンザシには紫檀を使った。
26.重箱の蓋。4辺を45度にカット。
27.蓋の裏側に3mmの段差加工。
28.これで重箱の完成。板厚10mmは少し厚すぎかな(^^)。
29.ここで外箱の後ろの、重箱を押し出すための穴をあけ忘れていたのに気づいた。フォスナービット20mmで穴あけ。
30.模様が無いと寂しいので、スライドドアに桜の絵を少し薄めに刻印。
31.裏側にはブランドマークをしっかりと刻印(^^)。
32.重箱の蓋にも刻印。
33.外箱はクリアのワトコオイルで仕上げ、重箱は水洗い出来るように木固めエースを3回塗りして、更に仕上げクリアーを塗って仕上げた。
34.スライドドアの桜の刻印。もう少し濃い方が良かったかな(^^)。
35.桜の花びら切り抜き部。
36.大樹の切り抜き部。
重箱を収納するとこうなる。
シンプルでいい感じかな。

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