手作りスプーン

2025/3/4
植てから26年になり、大きくなり過ぎた庭の紅葉。太い枝を切り落としたので、これを使って記念のスプーンを作ることにした。また、何年も前からスプーン用に製材していたタモの角材も使ってみた。
図面
1.庭の紅葉。この選定した枝が一つ目の材料だ。
2.丸い枝をバンドソーで四角にカット。
3.手押し鉋で四角に成形。
4.レーザーで切抜いたスプーンの型紙を使って、先ずは側面の形をマーキング。
5.このようにマーキングが出来ました。因みにこの材料は紅葉ではなくタモです。
6.同じようにスプーンの上面を型紙を使ってマーキング。
7.バンドソーで側面をマーキングに沿ってカット。ブレード幅は3mmだ。必ず側面から切始めること!
8.カットした3っのパーツをボンドで軽く接着。こうしておくと次のカット工程が楽になるのだ。
9.バンドソーで上面をカット。
10.そうすると、中央のパーツがこの様にスプーンの形になるのだ。これは側面。
11.で、これが上面。
12.スプーンの先端部を型紙でマーキング。
13.ディスクサンダーで先端をR加工。
14.全体を整形するには300mmのディスクサンダーではやり難い。で、以前ディグラムでルータービットを買ったときに頂いた、125mmのサンディングクロスが何枚か有ったことに気づいた。
15.番手は#240でセラミック砥粒を使っているようなので、スプーンの整形には丁度いいようだ。
16.それで急遽木工旋盤に取り付けられる、125mmのサンディングプレートを作ることにした。
17.プレートの裏側はバンタムチャックを広げて掴めるように溝を掘っている。
18.プレートの表側にボンドG17を使って、マジックテープを張り付け。
19.125mmのサンディングクロスを貼り準備OKだ。
20.ヘッド部分を整形。
21.次にグリップ部分を整形。
22.スプーンの形になって来た。
23.次の工程はツボを作るのだが、ここで随分前に作って倉庫の片隅に眠っていた、シェービングホースを引っ張り出してきた。それにスプーンミュールをセットした状態がこれだ。
24.ツボになる部分を型紙でマーキング。
25.この線に沿ってツボを作っていくことになる。
26.スプーンミュールで材料を把持。
27.粗削りにはタングステンボールを使った。
28.サクサク削れて行きます。
29.概ねの形までタングステンボールで整形完了。
30.カービングナイフで仕上げ削りをしようと思ったら、スプーンミュールの反対側にツボ部を支えるいたが無いと不便な事が判明。
31.急遽ツーバイ材をサドル部にビス止めし、ルーターで溝切。
32.対称形のサドルが完成。
33.従来の溝にツボ部を乗せて把持。
34.反対にして把持。
35.カービングナイフで仕上げ整形。
36.次にツボ部をサンディング。
37.全体はスポンジアダプターを使ってサンディング。
38.サンディング完了。
39.本数が多いのは最初に角材から切り落とした不要部分から、2本ほど一回り小さいのを作った為なのだ。
40.これが一回り小さいスプーン。最初のマーキングを上手くしたら、一つの材料からスプーンが2枚とれたかも。
41.フィニッシュは木固めエースだ。
42.ツボ部を塗って乾燥。
43.次にグリップ部を塗って乾燥。これを4回ほど繰り返した。
44.バフ仕上げ。最初にトリポリバー。
45.2番目にホワイトバー。
46.最後はカルナバワックスでフィニッシュ。
最初の手作りスプーンとしては先ず先ずの出来かな。
使ってみて形とかツボの形状をフィードバックだな。

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