ワインラック

 1999/12/26
ワインを楽しむ為に欠かせないのがワインラックでしょう。ラックに寝かせているのを眺めるのも楽しいものです。
既製品にはいろんな種類がありますが、ここで紹介するワインラックはグラスホルダーに特徴が有ります。
通常は正面から見て縦列に差し込む形が多いのですが、このラックでは回転方式になっています。ターンテーブルには5個のグラスが収納できます。ターンテーブルを2基にすれば10個になります。(当たり前か・・)

材料は25×60の荒材(杉)、60の角材(松)と天板用には集成材を使ってみました。角材は新築現場で端材をもらってきましたのでタダです。

図 面

先ずは荒材に鉋をかけて寸法通り板取りし、次に糸ノコ盤で曲面と継ぎ手の部分を加工します。こんなときにはルーターがあると正確に早く仕上れますが・・持ってないので大変でした。半日ほど掛かってやっと仕上がりです。ルーターを使う場合は孔を角ではなく、長孔した方が良いと思います。
脚になる部分には先ほど加工した板が入るように、ホゾ孔の加工が待っています。一つの脚に5箇所、合計20箇所に各孔をあけるのは大変でした。総てドリルとノミだけでの手仕上げです。
最後に鉋とペーパーで表面を整えていよいよ組立てです。先に塗装をする方が良いのですが組立て時の傷を恐れて、組立て後の塗装にしました。

組立てはホゾに木工ボンドを塗ってホゾ孔に叩き込みます。ゴムハンマーで最後まで入れましょう。また、水平が出ている板の上でガタツキが無いようにハンマーで叩いて修正します。ボンドが乾くと修正は不可能ですからね。
天板はコーススレッドで締め付けて、孔はダボで塞ぎます。


ターンテーブルはCADで書いた1/1スケールの図面をケント紙にプリントして、型紙を作ってから板に写します。
材料は倉庫に転がっていた13mmの杉板をテーブルに、カラーとかストッパーは1×4、シャフトは松の角材を削って丸くしました。ここでは以前紹介した木工旋盤が大活躍です。
シャフトは天板の裏側にコーススレッドで固定しましょう。落ちないようにボンドでしっかりと接着もします。カラーはガタツキ防止の為に入れますので、スムースに回転する場所を見つけ木ねじで固定します。見えないように裏側にしましょう。
仕上はワトコです。私は濃い色に統一していますが、好みによって塗り分けましょう。

さて使い心地ですが、ラックの隙間が少しきつい感じがします。あと15mmくらい広い方が良いかもしれません。
ターンテーブルは思ったよりGood!!。でも小さいお子さんには気をつけましょう、ぶん回されてグラスがバラバラにならないように・・