WT-300インバーター化

2006/05/3
木工旋盤WT-300の改造も、そろそろ終わりが見えてきた。今回はVベルト駆動をインバーター化して無段変速の機能を持たせます。これで素材、加工方法等による適切な回転数を、簡単に設定できるようになります。
1.インバーターは三菱FR-E510W-0.75K 100V単相入力、200V 3相出力、0.75KW、モーターは同じく三菱SB-JR 200V、3相、0.75KW、4P、枠番80M。熱と低速トルクを考慮して一回り大きい750Wを選定したのです。
2.プーリーはM型の3 1/3(外形88.9mm)。VベルトはM31を選定した。このベルトだと元のモーターの位置で、テンションもピッタリです。
3.枠番80Mのモーターであれば、元のベースにそのまま乗せられます。端子箱が奥になるので、ツールレストの移動の邪魔にならないのはグッド。
4.以前拾った大型インバーターの放熱板が役に立ちます。これを使えば高温になるインバーターも、安心して木部へ取り付けられます。
5.設置場所は悩んだ末に旋盤の左奥、棚の下とした。チョッとだけ操作性が悪いですが、振動が無くて粉塵が舞わない場所でないとね。その代わり起動・停止は旋盤附属の手元スイッチを使って、リモートでON,OFF出来るように設定にしています。回転数も外部ボリュームでリモートコントロール可能です。
6.反射式のデジタルタコメーターで回転数を実測し、インバーターの表示をHzからrpmに変更します。周波数の32.49倍で実測回転数と一致しました。
7.安全の為一次側にはNFBを入れています。もちろん中古品です。
8.旋盤手元スイッチの接点が一つ空いていたので、タイマーをかまして集塵ファンを起動するようにしました。旋盤に遅れて2秒で起動します。元電源に余裕がないので苦肉の策です。
9.集塵ファンはバンドソーにも使うのでパラレルにスイッチを設けて、単独でも起動できるようになっています。
10.手元起動スイッチと回転数変更ボリュームです。インバーター特有の騒音が心配だったのですが、PWMキャリア周波数を変える事でかなり低減出来ました。また、停止時間を2秒に設定したので、小物であれば釦を押すと直ぐに止まりイライラがなくなりましたね。これからのウッドターニングライフが益々楽しくなりそうです。

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