手押しカンナ

2007/6/10
デルタの手押しカンナJT-160Jを購入しようと思ったら、「廃番になりもう手に入らない」とつれない返事が来た。そこで数年前に義父が拾ってきてくれた、マキタ2スピード電気カンナ1804K 136mmをベンチ仕様の手押しカンナに改造することにした。
1.テーブルの下に使うフレームには松の角材(70mm)を使うことにした。カンナを固定する為にM10の長ネジを埋め込んだ。
2.フレームを組み立てます。両サイドの長ネジをカンナに明けた穴に差し込んで固定する訳です。ちなみに中央に見えているボルトは、角度調整をする為のアジャスターです。
3.カンナを差し込んだ部分です。ダブルナットで高さ調整も出来ます。この状態でも高さ100mmまで削る事が出来ます。
4.アジャスター部です。カンナの取手部分を下から押し上げることにより、直角を出せるようになっています。ネジ座はFB30×6にM10のタップを立てたものを木ネジで固定しています。
5.安全第一と云うことでカバーを取り付けました。9mmのコンパネに黄色の水性ペイントを塗っています。軸はM10ボルトです。
6.安全カバー裏側ストッパーにはウレタンスポンジを貼り付け、ワークが通過した後カバーが外れるときのショックを吸収させる訳です。
7.屑の排出口には掃除機に接続できるようにアルミで蓋を作り、それに掃除機用のホースをシリコンで接着した。
8.前面にテーブルを取り付けほぼ完成です。
9.テーブルは30mm厚のタモ集成材を使った。カンナ屑が邪魔しないようにトリマーで溝を付けている。
10.バンドソーBS-10Kに付属していたマイタゲージを使えるように、一部の溝を広げた。
11.フェザーボードは20mm厚の松材で作った。バンドソーで幅3mmの櫛を正確に切り出すのには苦労しました。
12.スライド用の長穴を切って、フェザーボードは完成です。本体にはM8の鬼ネジを埋め込んでいます。
13.ワークを安全に押すためにフェザーボードの残りでプッシュブロックを作った。裏には100均で買った滑り止めを貼り付けています。幅50mmと85mmの二種類。
14.スタンドから外して使う事も想定して、スイッチは1500Wの中間タイプを採用した。
試運転をしてみると、ビシッと直角が出ます。2スピード切替も付いているし「良いねぇ〜〜」。
2010年3月、婿殿のマータン家へ引き取られて行きました。

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