リングプレス

2007/10/14
寄木細工を作るには接着プレス機(リングプレス)が必要だ。よく紹介されているのは長ネジを使ったものだが、ここでは木製フレームを使いストローク調整を簡単にしたプレス機を作ってみた。368mmまでのワークを挟むことが可能です。図面
1.締付けネジは自動車用のパンタグラフジャッキを分解して使い、先端のパッドはM16アジャスターボルトのものを使った。
2.ハンドル取り付けようのボスを旋盤で作った後、M12タップを切り締付けネジをねじ込んだのですが、斜めになったので再度旋盤で修正してます。
3.これは締付けネジを先端のパッドを連結するブッシュです。SS材で作りたかったのですが、たまたまø20の銅棒が有ったので使ったまでです。
4.これもパンタグラフジャッキの部品で、締付けネジの雌ネジ部です。アングルのフレームに取り付ける為のM5タップ加工をしています。
5.先に旋盤で製作したハンドル部のボスです。ねじ込んだ後で回り止めとしてø4mmのスプリングロールピンを打ち込んでいます。
6.ハンドル両端はM10ナットを差込みø2mmスプリングロールピンで固定します。その後ベルトサンダーでナットの角を落とし、円柱形に加工します。
7.アジャスターボルトから切り離したパッドと、パンタグラフジャッキから取り外したスラストベアリングボックスを半田付けします(上側がスラストベアリング部です)。
8.ブッシュを差込み締付けネジに取り付けた状態です。スラストベアリングが入っているので、押さえ付けてもスムースに回転します。
9.塗装です。黒のラッカースプレーを使っています。左が40×5のアングルで作ったビームで右がハンドルを取り付けた締付けネジです。ビームの加工工程は慌てていたので、撮り損ねてしまいました。
10.ビームを支えるポストは手持ちの20mm厚ゴムの木集成材で作ります。2枚を張り合わせコーススレッドで固定した後、自作手押しかんなで段差を取り除きます。
11.台座とポストを固定するとプレス機の全容が現れてきます。
12.ポスト上段の溝にビームを差し込むと218〜368mmまでを挟めます。下段は0〜218mmまでです。写真の上にマウスを載せて下さい。
13.ビームとネジ部はM5のキャップスクリューで固定されています。
14.試運転です。ネジをきつく締めると少しビームが撓みますが、問題はありません。計算上の撓みは500Kgで0.5mm程度です。気になる作品は、後ほどウッドターニング作品集で詳細に紹介しますので暫くお待ちを・・・。

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