インレイジグ−1

2008/12/21
トリマーを使って木片にV溝を切る為の、ジグを作ることにした。一般の木工ではあまり出番がないが、ウッドターニングでセグメンタルボウル作りに使えるかなと思うのだが・・・。絵に描いたようには行かないだろうと思いつつ、とにかく作ってみたのです。四角の断面に30〜45度の角度でV溝を切ることが出来ます。図面では複雑そうに見えるが、製作は簡単だ。このジグに合わせ寄木ボウルの材料取りを更新しました。
1.材料はゴムの木の集成材。硬くてジグ作りには向いていると思う。溝が必要なパーツは、切断する前に掘っておく方がいい。
2.スライドソーでパーツを切り出す。
3.M8の角ナットが入る溝加工。
4.トリマーが乗るテーブルは6mmのベニヤ板。糸鋸盤で加工。
5.8mm幅の長穴は両端に穴を開けてから糸鋸盤で切断する。
6.スライドガイドは6mm幅のケヤキを使った。
7.ベニヤ板のテーブルが乗るスライドパーツ。
8.角ナットはFB-30×6から切り出す。先ずはM8タップ加工。
9.16mm×20mmに切断しヤスリで仕上げます。
10.出来上がった角ナットを溝に入れ、1mmのアルミ押えをネジ止め。この状態で組み立てた方が後々楽だ。
11.M8ボルトに入れるスペーサー加工。内径が10mmなのでケヤキの丸棒を圧入し、8mmの穴をあけている。
12.スペーサーをボルトに入れて組み立てるとこうなる。
13.ワーク押えの先端に付くワッシャーにø6mmの穴あけ。このワッシャーはジャンクボックスを掻き回したら出てきたものです。ø30mm×2t SUS304。
14.M8×150Lのボルト先端を加工する前に、センター穴をあけている。長ネジであればチャックからのオーバーハングを小さく出来るので、こんな必要はないのですが・・・。写真を撮り忘れたが、その後でテールストックでセンターを押して先端をø6mmに削る。
15.M4タップの下穴ø3.3mm。
16.ワッシャーのバックアップにはM8ナットを使う。このナットの締め具合でワッシャーの回転を調整できる。上側のM3ビスはナットの回り止めになっている。更にSUSワッシャーにはドーナッツ状の木片を接着した。
17.テーブルは15度回転するが、固定点にはM6鬼目ナットを埋め込んでいる。下穴は9mmで、12mm×深さ1mmの座グリをしている。
18.ワーク押えの先端部分。
19.組み立て完了。次は試作だ。
20.本体をワークベンチにしっかりと固定し、ワークをクランプして溝角度を決める。今回は45度に合わせている。ビットは90度ø18mmを使っている。
21.ワークを反転しX字に溝を入れる。最初はテーブルの先端とか本体も一緒に削られるが問題はない。何回か使ううちに不要箇所は削られてなくなるだろう。
22.X字のV溝に紫檀を埋め込んだ状態です。これをボウルにどうなるか、理論通りにはならないだろうなぁ(^^)。

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