スピンドルサンダー

2010/2/6
以前から自作してみたいと思っていたスピンドルサンダー。ジャンク品のリニアベアリングユニットとモーターが手に入ったので、図面を描き製作を始めた。
1.モーターは我が家で夏場に働いた扇風機のものです。悪ガキがおもちゃをランナー(羽根)に突っ込んで壊したので、早速私のおもちゃになった訳です。非力だけど小径のサンダーであれば使えると思う。
2.扇風機のフレームにモーターを固定するためのネジ部。今回は使わないので金鋸で切断します。
3.モーターのシャフトはø8mmで長さも足りないので、ID8×OD10mmのパイプシャフトを使い延長します。パイプの先端にはM8のボルトを差込み、スプリングピンで固定するつもりです。
4.延長パイプシャフトを差込み、元々扇風機の羽根の回り止め用のスプリングピンで固定します。このピンはサンディングドラムの回り止めとしても使うので、シャフトから飛び出しているのです。研磨パイプシャフトを使ったので、振れもなく静かに回転し「ホッ」です。
5.扇風機のモーターお尻には首振りに使うウォームギャーユニットが付いています。サンダーの上下には回転数の高い方のシャフトを使い、5tアルミのエキセン板を樹脂シャフトに差込み、ø1.5mmピン(唯の釘ですが・・)で固定します。8mm偏芯した位置にリンク板固定用のM4タップを立てているので、モーターは16mm上下することになります。
6.モーターのエキセン板につながるリンク板。5tアルミで、ベアリング#694ZZを埋め込んでいるので軽やかに動くはずです。ベアリングの固定は外輪の周辺近くのアルミ板を、何箇所かポンチでカシメておけば十分です。
7.ø20mmリニアシャフトを所定の長さに切断。サンダーにカット用のディスクを付けると簡単に切れます。シャフトはジャンク品で貰ったものです。
8.リニアベアリングユニットはOZAKの型番CH20。サイドにはタップ加工が施されているが、上部にはないのでM5を2ヶ所に立てます。これも貰い物なのだ。
9.モーターには固定用のM4タップを4ヶ所立てます。切粉がモーター内部に入らないように養生をしてから作業に掛かります。
10.モーターをリニアベアリングユニットに取り付ける為のプレート。8mmのPVCプレートをバンドソーで切断します。ブレードは24山に交換しています。
11.モーター、リニアベアリングユニット、プレートを組み立てます。
12.次は躯体の製作です。ゴムの木集成材を2枚張り合わせ、幅を300mmにします。
13.スライドソーで所定の寸法に加工。
14.スライド部ass'yの仮組をして動きを確認。何も問題なくスムースに上下します。成功の予感だ(^^)。
15.上部テーブルのスピンドルが上下する穴の周辺には、粉塵を吸い取るための穴をあけます。ø6mm×12箇所。
16.フレームサイドの溝加工。シナベニアの前後カバーが入るようにトリマーテーブルで加工します。
17.モーターの上下位置を調整するための、クランクシャフトのノブを止めるネジ部。前回紹介した、ルーターレース同期ギャーユニットと同じように爪付きナットを加工して埋め込んだ。
18.裏カバー。シナベニアの5.5mm厚。
19.クランクシャフトを動かすノブ。ゴムの木集成板20mm厚。
20.クランクとシャフトの製作。20mm偏心した位置にM4のビスが入る。

2010/1/20
21.クランクシャフトを支える軸受け。と、云っても単に木製ブロックにファスナービットで20mmの穴をあけているだけです。
22.組み立て開始。内部はこのようになります。スプリングでモーターを吊っているので、上下の動きは最初のテストより更にスムースに動きます。
23.正面。一見レトロなラジオのような雰囲気になってしまいました。正面中央の穴はモーター冷却用の空気取り入れ口、その右がパワースイッチで前面下にある棒はサンディングドラムを収納するためのものです。
24.後面。上部のPVCパイプが集塵ポートで下部のノブがモーターの上下位置を変えるノブ。現在の位置が最下部でノブを左に180度回すと40mm上昇します。
25.最後にサンディングドラムの製作に掛かります。マンドレルはø10×12mmのパイプシャフトで、下部に駆動力を伝えるためのピンが入る溝を切っています。溝はø3.3mmの穴をあけてからマイクロルーターで仕上げました。
26.パイプをケヤキ材に挿入・接着し外形をø18mmに仕上げます。テールエンド側は回転センターで押さえています。
27.取り敢えず4本製作し、マジックテープをボンドG17で接着。
28.試運転です。サンディングドラムは溝をピンに合わせて差込み、M8ナットで締め付けます。静かに軽やかに周り思ったとおりの働きをしてくれそうです。
試運転完了、思ったよりしっかり研磨できそうだ。まぁ、合格かな。スパナを無くさない様に磁石で収納。

福岡の松本さんが撮影した映像です。

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