スピンドルキャリパー

2014/5/18
丁度いいスプリングが見つからないので自作することにしました。輪ゴムだとすぐに風邪をひいてしまうもので・・・。
1.材料は直径0.35mmのピアノ線。
2.2mmのSUS丸棒にゆっくりと巻きつけます。こんな時には旋盤があると便利です。
1.長さを110mmで仕上げ、ワイヤードラムに装着。
2.押し付ける力も絶妙です。これなら劣化もしないし、ゴムのように頻繁に取り換える必要もありません。

2012/4/8
ターニングをしながらワークの直径を計ることが出来る、スピンドルキャリパー。そんなに難しい構造では無いので、自作をしてみました。組立図部品図(A-3で原寸です)
1.何時ものことながら、工房に有る材料に合わせて図面を描いてから製作開始です。
2.メインプレートの製作。部品図をプリントアウトして、それをスプレー糊で2tのアルミ板に貼り付け、糸鋸盤で切り抜きます。
3.そのままポンチを打って穴も明けてしまいます。
4.保護カバーの製作。メインプレートと同じ作り方で2tのアクリル板を切り抜きます。
5.端面をカッターで仕上げます。ヤスリを使うと不透明になるのでね。
6.指針を付けるパーツです。穴あけは、捨て板にビス止めしてから行います。
7.スライドプレートの製作。幅をノギスで確かめながら、キッチリ10oに仕上げ最後にM3のタップ加を行います。
8.アルミとアクリルのパーツが完成です。
9.スライドプレートを受けるパーツは紫檀で作ります。2tのアルミ板がスライドするので、溝は2.05oの深さにします。
10.M3タップ加工。スパイラルタップを使うと、木材でもキッチと切れます。
11.ワイヤードラムの製作。材料は何年か前に回転テーブルを作った時の塩ビ板の切れ端です。
12.シャフトが入る10oの穴は木工用ドリルで明けます。
13.ワイヤーとスプリングが入る溝を加工します。
14.10oのドリルを三つ爪チャックで咥え、ドラムを差し込み回転センターで押して加工しました。
15.ドラムにワイヤーを付ける為の穴加工です。
16.シャフトの製作。10oの丸棒中心にM4タップを通し加工します。
17.指針を付ける穴加工を忘れていました。昨年自作した高速ボール盤で、1oの穴を明けます。
18.目盛板はブナ材で作ります。この円盤から、外形96o、内径55oの扇型を切り抜きます。
19.切り抜いた扇型の目盛を刻む面を、白色に塗装します。その他の面はマスキングをして塗りましょう。
20.本体プレートに、外形測定用のジョウをリベット止めします。リベットはø2oのアルミです。
21.部品を組み付けて、可動部の微調整をします。ここまでくれば、皆さんも完成品が予測できますね。
22.さぁ、キャリパーの魂とも云える目盛入れです。模範が無いので、木をø80oから5o刻みで削り、目盛を入れます。
23.1o刻みの目盛は、5o間隔を目分量で5等分しましたが、それらしく仕上がりました。アクリルのカバーを取り付けて完成です。
24.スプリングが思ったより強いので、線径が細いスプリングが見つかるまで、輪ゴムで代用することにしました。軽く動き快適になりましたね。
25.完成です!!
26.小さく作ったので、防塵カバーに干渉することなく使えます。

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