Eccentric Screw Chuck |
2006/7/23 偏芯した作品を作ろうと思い冶具を製作することにした。アキスミンスターのチャックに装着でき、偏芯と偏角も出来る事をイメージして簡単な図面を描き製作に掛かった。 |
1.最初にディスク部分を作ります。材料は10mm厚のジュラルミン。フライスを使いアキスミンスターチャックへ取り付けるボルト穴と長穴の加工をします。ジュラルミンは適度な硬さで切削性は抜群です。 |
2.ここからはWT-300を使って加工します。アキスミンスターのジョーを取り外しディスクを取り付け、ダイヤルゲージを使ってセンターに移動させます。図面上ではチャックを閉めこんだ状態でセンターが出る筈です。 |
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3.センタードリルでセンター穴加工をします。 |
4.M8の下穴ø6.8をあけます。 |
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5.タップ加工は最初が肝心。ディスクに垂直に立てるためにテールストックを使い2山ほど捻じ込みます。 |
6.次はボスの製作です。が、加工にはインデックスが必要だったので、鉄工所でタップ加工を除いて製作してもらいました。ジュラルミンにしたけど強度的にチョッと不安・・・。 |
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7.M8のタップだけは自分で立てます。これで一応ハンドメイドになる訳です(^^)。 |
8.次に回転側ボスにM5のタップを立てます。これは周り止めのホローセット用です。これで止まるかな益々不安。 |
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9.固定側ボスにはM8×30Lのホローセットボルトを瞬間接着剤で固定します。その後ø3m/mのスプリングロールピンを打ち込みます。 |
10.回転側ボスにはø8×40Lのハンガーボルトを捻じ込みます。M8の部分は長過ぎるので10mmにカットします。 |
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11.これでパーツは完成です。組立ては写真下中央の固定ボスをディスクの中央にしっかりと捻じ込み、それにハンガーボルトが付いた回転側ボスを被せるだけです。次ぎはマーキングです。 |
12.セットボルトを固定側ボス円周に明けられた座に入るようにして締め付け、タガネでマーキングします。座は正確に12等分されているので30度刻みに線が入ります。これがないと現在位置が分らなくなりますからね。 |
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13.ジョーを取り外したアキスミンスターチャックに取り付けます。イメージ通りに出来上がりました。長穴側のキャップスクリューを弛めチャックを外に拡げると偏芯します。また、回転側ボスのセットを弛めて回すことにより、斜め方向にも偏芯させる事が出来ます。 |
14.ブナ材を使い試運転してみました。2mm偏芯させる毎にボスを30度回転させるのを6回繰り返し、今度は偏芯を2mmづつ元に戻しながらボスを30度回転させるのを6回繰り返しています。つまり12mm偏芯しながら捻じれて元に戻った訳です。面白いけど偏芯が大きくなるとチョッと怖いですね。心配していた強度不足も問題無しです。ヨカッタ、ヨカッタ(^^)。 |
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15.試作品は思いつきで適当に作ってみましたが、次回は使い方を研究してエキセントリックな興味深い作品を紹介しましょう。 |
16.現在位置をより分り易くする為に、テプラで番号を付けました。これが無いと途中でどっちに回したか分んなくなるんだなぁ。 |
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