ケナフは麻の分類、アオイ科フヨウ属で約5ヶ月で太さ3〜5cm、高さ3〜4mに達する。
種類は、
キューバケナフ・・・・広く東南アジア、アフリカ、カリブ海沿岸、米国南部で栽培されている。
タイケナフ ・・・・中国の広報がないが、華中、華南各地で良質のものが栽培されている。
最近注目されてきた理由
地球環境保全、熱帯雨林保護をめぐる国際世論の中で、木材に変わる非木材資源(代替製紙原料)として期待が高まってきた。
その昔、古代エジプト人は葦の繊維からパピルスを生み出しました。ケナフが環境問題の救世主として一般化するのもそう遠い話ではないかもしれません。
1)高い光合成機能を持ち、極めて高い成長で、半年でヘクタール当り/10〜15t(乾燥重量)収穫がある。
2)温暖なところならどこでも栽培でき、手が掛からない。
3)靭皮、木質部の両者が利用できる。独特の特徴を持った紙ができる。
4)二酸化炭素吸収機能が木の数倍もある。
5)汚れ発生場所で栽培すると、水の浄化作用がある。
6)木材パルプにない応用用途がある。
種まき時期 |
5月初旬から中旬にかけて、地温が18〜22度になると発芽しやすい。 |
土づくり |
畑や空き地に、種をまく前に土地を耕し柔らかくしておき約10〜20cmの深さに堆肥や化学肥料等を土に混ぜておくと良い。 |
発芽処理 |
種まきの前日に種を約2倍の水に浸しておき、水に浮くものを取り除く。 |
種まき |
約20cmの間隔に深さ2cmの穴を掘り種を1〜2粒まき、土でおおう。 |
苗期の管理 |
種まき後、約4〜7日目に芽が出る。発芽して1〜2週間後に間引きし一本立ちにすると良い。 また苗が小さい時期は、草取りをする。 |
水やり |
暑い日や乾燥した日には、朝または夕方に水やりをする。 |
開 花 |
9月から10月にかけて、ハイビスカスに似た薄黄色の花が約2ヶ月間咲く。 |
刈り取り |
10月下旬から11月上旬に収穫する。
ノコやナタで刈り取り、持ちやすい太さに束ねて、天日で良く乾燥するまで干す。 |