【初めに】
◆私たちが毎日のように捨てるゴミは、自然環境を破壊し、野生生物の生活をおびやかしています。また、近年の釣りブームによって、海や山に捨てられるゴミの量が増えています。特に、一部の心ない釣り人によって、河原や湖沼、海辺などに捨てられるテグスは、たいへんな問題になっています。
ナイロン製のテグスは、腐らないため、捨てられると永久的に残り、野鳥の羽根や足、くちばしなどにからまり、たくさんの野鳥が傷つき命を落としています。また、ほんの軽い気持ちで捨てた、鉤・空缶・弁当の包み紙などが、美しい自然環境をおびやかす存在になっています。
ここで、釣りを楽しむ時のルールを、もう一度考え直す必要があるのではないでしょうか。
◆川をいつまでも美しく保とうとすると、釣り人を川に入れないのが最善となってしまう。(極論だが)
遊びである釣りと環境保護を両立させるため、一人ひとりが釣りの環境を良くするという取り組みが大切と思います。

◆今年(1998年)は明石大橋が開通したお陰で、県外からのお客さんがドッツと押し寄せてきました。釣り人、キャンパー、観光と様々ですが、徳島の自然を肌で味わってもらって、村は活気に溢れていました。
ところが、お盆の連休明けの河原はまるでゴミ捨て場のようでした。バーベキューの燃えカス、ビール・ジュースの空缶そして生ゴミ。海部町の皆さんが善意で行っている、川入り口のゴミ集積場は山のようでした・・・
地元の新聞でも大きく取り上げて警告を発していたようです。
来て欲しいけど、汚されたくない。私もHOMEPAGEで海部川を紹介していますが、汚染に一役買ったようで複雑な心境です。私自身が海部で住んでいないので余計に落込んでしまいました。全ての人がそうではないと思いますが、「県外の人が来て・・」と
言われないように、マナーを守って欲しいものです。


【入川のマナ−】
◆まず釣り場につく前に、入漁券(遊魚券)を購入します。
川は誰のものだろう?。釣り人だけのものでないし、漁協だけのものでもない。皆のものだ。なのにお金を払わなくてはいけないのかと思う方もいらっしゃると思うが
日本の河川は、その地域の漁協により管理されています。入漁券は、魚を放流したり、漁協の管理運営、河川保護等に使われます。適正な釣り場を管理する為には原資が必要です。必ず入漁券を購入しましょう。遊ぶ為のお金ですから、たとえ釣れなくてもリリ−スしても購入しなければなりませんよ。
最近、知らずにか、入漁券を持たない釣り師を見かけます。モラルを問われる問題です。
◆又、禁猟区、禁漁期間は絶対に釣りをしてはいけません。鮎、アメゴは、秋から冬にかけてが産卵の季節です、再生産し天然物とまた来年会えるじゃないですか。

【釣り場のマナ−】
◆決められた大きさ以下の魚は逃がすのがルールです。潔くリリ−スしよう。
◆他につり人がいた時は、挨拶をして川下で釣りましょう。もし上流で釣る場合、その場所はあきらめて他の場所に移動しましょう。
◆ゴミは必ず持ち帰りましょう。ゴミの集積場所に捨てる場合は分別し、ジュ−スの缶類はきれいに洗っておこう。また、ハリス等を集積所に出す時は短くカットし、袋に集めて出すと良いでしょう。
海部川では地元の皆さんが、各釣り場入口にゴミ箱を設置して回収しています。大変な作業と思いますので、出来るだけ持ち帰って処分しよう。

【放流について考える】
◆釣りの為の放流なのか再生産の為なのか、区分け出来ていないのが現状。釣れる為の場所を作るには放流は一番良い方法だが、どっと人が押し寄せるとすぐいなくなり、また放流の繰り返しでは自然保護でなく管理池のようなものだ。
釣りをするエリアと自然繁殖を行うエリアを分けて考え、放流事業は釣り場区域にとどめ、それ以外の場所は自然の再生能力に任せる姿勢も必要だ。
◆放流に当たっては、その土地の在来種を放流すべきと思う。特に上流部への成魚放流は避けてほしいものだ。

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