自作アルコールバーナー(1)

  2022.6.12
トランギアのアルコールバーナーを使っているが、火力が強すぎるように感じるので小さいものを自作してみた。何故かと云うと、炊飯する時に蓋で火力調整しないとよく焦がしてしまうことが有るので、自動炊飯できる火力を探しているのです。先ずは手始めにビールの空き缶を使った、オーソドックスなバーナーだ。
1.用意した空き缶は「ササヒ ザ・リッチ」と「ジョージア」。ジョージアの方は後半で紹介する、ネジ蓋つきのバーナーで使用している。
2.塗装を落とした方がカッコいいと思い木工旋盤に缶を掴み、#320のサンドペーパーサクッと研磨。
3.テールストックでセンターに窪みを入れる。
4.OLFAのコンパスカッターで、根気よく切れ目を入れる。貫通しなくても大丈夫だ。
5.火口の穴位置も旋盤に掴んで、サインペンでマーキング。直径50mm。
6.火口16個の位置は、厚紙にセンターサークル50mmを16等分した簡単な治具を作ってマーキング。
7.穴あけ位置に目打ちで窪みを入れる。
8.アルミ缶を一定の長さで切断するために作った治具。プラ板用のカッター替刃を木材にビスで止めただけのものだ。これは高さ30mm用。
9.高さ20mm用。
10.アルミ缶を刃に充てて回転させると徐々に切れてくる。1、2ヵ所貫通したら回すのを止めて、カッターを貫通部に差し込むと簡単に切断できる。
11.切断されて空き缶。
12.火口の穴あけ。ドリルは1.5mmを使った。穴は垂直ではなく斜め方向からあけている。
13.穴のバリを5mmのドリルでとって、サンドペーパーで軽く研磨して火口の完成。
14.主室と副室を分ける仕切り板は余ったアルミ缶を切って作った。上下の缶高さを30mmにした場合は、仕切りの高さは35mmで丁度いい。
15.直径46.8mmの筒状にして、3か所ホッチキス止め。10mmほど重ねてホッチキス止めするので、板の長さは157mmで丁度いい。
16.仕切り板の下部3か所に、燃料補給用の切り欠きを入れる。多さは辺長4〜5mmで十分だ。
17.本体の下側の方を内側にするので、差し込みやすいようにラジオペンチでギャザーを入れる。初めてなので底の方まで入れてしまったが、ここまでしなくても大丈夫だ。
18.仕切り板をセットして、本体の上部(火口が有る方)を差し込む。
19.最後は固いので木材を上に乗せて、ハンマーで軽く叩くと下まで入る。
20.差し込んだ部分。液抜き口を付ける時に、液が漏れないように接着している。
21.傷がいっぱい入ってしまったので、#800の耐水ペーパーで研磨。
22.ここまで作ってから液抜き口が欲しくなったので、胴側面に3mmの穴あけ。
23.ナットの接着には、耐熱性の高い接着剤J-Bウェルドを使うことにした。
24.2液をよく混合。
25.M3ナットを接着。
26.M3のキャップスクリューが栓になる。
27.ええ感じに仕上がった。さて次は蓋と火力調整板の製作だ。燃焼テストはどうかな。
28.先ずは蓋の製作だ。500mlの底がフラットなジュースの空き缶をカット。
29.蓋の取手はダブルクリップを使った。
30.マイクロルーターの切断砥石で切れ目を入れる。
31.ペンチで簡単に折れる。
32.ベルトサンダーで整形。
33.厚さ3mmのアルミ板を接着して、リベット用の2mmの穴あけ。
34.缶側にも2mmの穴あけ。
35.2mmのアルミリベットで接合。
36.バーナーに蓋を被せて、取手を折り畳んだ状態。
37.取手を広げると蓋が持ちやすくなる。
38.液抜き口が干渉しないように蓋の一部を切り欠いているので、ええ感じで蓋が入っている。
39.次は火力は半分にするための火力調整板の製作だ。バーナーと同じビール缶の底に、コンパスカッターで直径20mmの切れ目を入れる。
40.外周にも切れ目を入れる。
41.外周を切断し、切り欠く部分にマーキング。
42.中央の切れ目から20mmの穴あけ。
43.両サイドを切り欠いて、火力調整板の完成。
44.バーナーに乗せると、火口穴が半分塞がれる。
46.火力調整板を乗せたままで蓋をすることが出来る。
思っていたより火力が強い。
火力調整板を乗せての燃焼。

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