テンカラ入門 1998/2/8     毛鉤注文フォーム

(1)タックル
道具はSimple is Best。
でも結構有りますね(+_+)。
竿、たも、魚篭、ウェーダー、ベスト、キャップ、偏光
カメラ(なくてもいいか)

毛 鉤
ノーマルタイプ、逆さ、エルクヘアー、パラシュート、ニンフ等々・・・
通常のコンデションであればノーマルタイプが10本有れば充分ですよ。(ノーマルとはパイロット的な鈎)
私の場合12番のフックにクリーム色の毛糸でボディ巻き、グリズリー(サドル)のハックルとピーコックのバットが標準です。ただ、タフな時には思わぬ毛鉤でいい思いも有ります。

ライン
3号と蛍光の1.2号。風の強い日のために4号も持っていると役に立つ。空スプールを利用した仕掛け巻きは超便利!!

ティペット
0.8号が標準。

カッター
ピンオンリール付きが便利

マーカー
なくてもいいが濁って底が見えない時、ニンフを使う場合に便利

ウェーダー
初期(3月)には普段着の上にはけるライトのハイチェストをそれ以降は鮎用のドライタイツを使っています。
四国は暖かいですからね>^_^<


(2)仕掛けと釣り方

テンカラは各地方によって釣り方、仕掛けに特徴がある。そして夫々がそこの気候や渓相にあっている。
ここではレベルラインによるナチュラルな仕掛けと釣り方をご紹介します。

竿
レベルラインを楽に飛ばすには、胴にしなやかさを持った6:4くらいの調子がベストだろう
長さは3.5mで十分である。ビギナー向けに推奨するのはダイワのHZ/FSだ。コストの割にすごくいい調子に仕上がっている。

ライン等
右の図を参考にしてほしい。蛍光の部分は初心者へ薦めるアイテムだ。ただ見にくいからと云って長くしてはいけない、蛍光色が強すぎるとフィールド全体に目が届かなくなるのだ。
長さはフィールドによって調整するが、3号の部分でやってほしい。最低でも竿尻から1m以上の手尻をとらないと、自然に毛鉤を流せなくなります。
結びはさほど影響しないが、私の場合穂先部分は「投げ縄結び」ティペット部は「電車結び」又は「八の字結び」毛鉤部は「クリンチノット」です。

キャスティング
握り方は人差し指を伸ばして上に置く方法がコントロールが付いていいだろう。又、初心者の場合どうしても後ろ側にロッドが倒れがちになりやすいが、こうすると多少は防げるでしょう。
基本的なキャスティングはオーバーヘッド・キャストとバックハンド・キャストの2種類だ。
キャスティングの動作はバック・キャストとフォワード・キャストに別れる。先ずはバックだが、ラインにパワーを与えるのはこの動作であるので、初心者は完全にマスターしたい。
竿尻を肘から離さないようにして、ラインを頭上に放り上げるようにシャープに振り上げる。1時の位置でロッドを止めラインにパワーを貯え、ラインが伸び切る直前に今度は前方へロッドを押し出す。
このタイミングを体で覚えないとレベルラインは伸びない。前方へ振る時には、力を入れずに体全体で押し出すように振ってみよう。止める位置は10時くらでしょう。この時は毛鉤が水面に落ちる直前に少し腕を戻して、後側とは逆にラインからパワーを抜くと共にロッドのブレを押さえてやると、フワリと着水する筈だ。

流し方
ポイントの少し上流にプレゼントし、5〜10cmくらい静めて流れに任せる。この時にラインの重みによってたるみが発生するので、このたるみを何時も一定に保つつもりでロッドを徐々に立てる事が重要だ。
無理な操作は加えない方がいいでしょう。流す時間・距離は状況によって異なるが凡そ、1〜5秒位でしょうかね(^o^)。ポイントは水深に変化のあるところ、岩の上流、瀬肩等要するに波が変化しているところだ。
渓流を歩く場合、右腕でキャストする方は出来る限り上流に向かって左側を歩くと、後ろを拾うトラブルは減ります。鉄則です。

フッキングとピックアップ
アメゴの反応の仕方は条件により千差万別だが、流れの筋をうまく流している場合は何のためらいもなく、毛鉤をくわえ水中に引き込む。そのままにしておくと遥か水中まで持ち込むほどである。
0.2秒なんて事はないので慌てないようにしよう。だが、油断してはいけません。フッキングは確実にしないと逃げます、敵も必死なのです。アワセはシャープにします。ラインのたるみを取るまではビッシッ!!っとです、ちょうどロッドが頭上に来るくらいの間です。
その後は引き抜き、無事に”たも”に納めるだけです。うまく受けるにはいつも”たも”の柄に遊び手を添えておきましょう。
アワセるタイミングは当然鈎をくわえた時ですが、毛鉤を凝視する必要はない。毛鉤の周辺を見ていて何か変化があった時、その時がアワセのタイミングなのだ。馴れてくれば、指先にフワッとした感覚が来るのを感知出来るようになる。別に見る必要もない。
注意したいのは、竿に来るコツッとかゴンッではない。うまく筋を流していない場合どうなるか。その場合のアメゴの反応は激しく、早くなりがちだ。その時のアタリがコツッでありゴンッなのだ、間違えないようにしてほしい。
又、ピックアップも疎かにしてはいけない。フッキングと同じようにビシッと行うよういつも心がけておこう。

応用編
昭和60年頃は良く釣れた、その当時を思い返してみると、お昼を過ぎるてからアメゴを釣っている人はいなかったように思う。誰もいない清流を一人占めにしていたのだ、だから良く釣れたのだろう。
今は当時と違って毛鉤人口が拡大し簡単には釣れなくなっている。それはそれで面白いし良い事だと思っている、更に天候によってまったく反応しない時もある。
そんな時には従来の釣り方でなく、定位している場所まで毛鉤を運ばないとヒットしない。磯のグレ釣りと同じように、沈め探り釣りをすると良く釣れる事が近年増えてきている。本来の釣り方ではないし、醍醐味も少ないが仕方がないと思っている。この釣り方の場合、50cm以上沈め前述のフワッでアタリを取れば間違いなくフッキングする。
引き込まれる流れに任せ、自然に流しテンションを掛けなければ確立は高くなるだろう。どうしょうもない時に最後の手段としてほしい。

釣る為には・・
タックル、キャスティング等も大切だが一番重要なのは、ポイントを見る目だ。テンカラの場合、筋を外した時のフッキング率はかなり悪くなる。つまりポイントをツブスだけで釣果が伸びないのだ、同じ場所で2匹以上釣る為には確実に最初の一匹を獲らなければならない。
渓流釣りを初めて経験する方が、いきなりテンカラ、フライを始めた場合、釣果をコンスタントに上げるまでには相当時間を要するでしょう。遠回りでも餌釣りを経験して、アメゴの定位する場所を頭にインプットする事をお勧めします。
釣りは魚を獲る事だと思っています。必要以上には獲りませんが・・・・

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