ルーターレース同期ギャーユニット |
2.バンドソーで円盤状に切り取り、中央にø12mmの穴をあけます。ギャーは10丁が2個、20丁が1個、50丁が1個そして60丁が1個です。図面は減速比1/25を基準に描いていますが、1/30を製作することにしました。 |
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3.歯車の外周を旋盤で仕上げるジグです。ø12mmのアルミパイプにワッシャーを差し込んだだけですが、パイプを使うところがミソですね。 |
4.円盤をジグに差込み、回転センターで押さえて外周を所定の寸法に仕上げます。 |
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5.糸鋸で貼り付けた図面に合せて歯を切り抜きますが、歯底の部分には事前にドリルで穴をあけておきます。ドリル穴がずれると歯型が均一にならないので、必ずセンターをキリ等でマーキングしてから穴をあけます。歯底を糸鋸で刳り抜くのは至難の業なので半円形で設計したのです。 |
6.糸鋸刃には切断面が綺麗な「手仕上24山Pro2号」を使っていますが、歯底のドリル穴の部分でどうしても少しの段差が出来てしまいますので歯の表面をサンドペーパーで滑らかにします。#150で軽くこする程度で十分です。 |
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7.アイドルギャーのブラケット。ブナの7mm厚を使い、ボスが入る穴ø35mmはフォスナービットで明け、外周は手作りの300m/mディスクサンダーで仕上げます。 |
8.アイドルギャーの裏側に付くスペーサー。 |
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9.工具屋さんに注文していたmisumiのヒシフランジユニットとø12mm、ø20mmのSS400ミガキ丸棒が届きました。 |
10.ø12mmの丸棒を所定の長さに金鋸で切断しタップの下穴をあけます。ドリルで穴をあける前に、センタードリルで一突きしておけば穴がブレません。 |
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11.カップリングの穴あけ。ø10mm側。 |
12.カップリングの穴あけ。ø12mm側はテーパーシャンクドリルを使います。 |
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13.カップリング回り止めのM4タップ加工。 |
14.フレームの製作に掛かります。材料は20mm厚のゴムの木集成材。ø35mmの穴あけにはドリルスタンドを使いました。ボール盤はトルクが不足して止まり気味なもので・・・。 |
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15.フレームに接着するø35mmのボスを旋盤で作ります。2回ほど作り直しましたが、少しきつめ位が丁度いいようです。 |
16.フレームに接着します。接着するときにはø12mmシャフトを穴に通し、スコヤで直角になっていることを確認することがポイントです。 |
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17.アイドルギャー、中間ギャーが乗るセクター板です。長穴は糸鋸盤で加工しRの部分はディスクサンダーで仕上げます。 |
18.フレームへフランジユニットと鬼ナットの取り付け。 |
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19.フレームの組み立て。ステーの直角をビシッと出しておけば組み立ては簡単なものです。 |
20.仮組をしてみました。なんとなく成功の予感がしますね(^^)。 |
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2009/12/19 | ||
21.左ネジのフェイスプレートを2,100円で購入。取り付けて回転してみると左右に振れているので、ダイヤルゲージで確認しながらフェイスプレートのボス端面をヤスリで削り、振れを5/100mm以下に修正しました。 |
22.スペーサーを取り付けるためのM6タップ加工。更にプレート外周を24等分し、ø5mmドリルで座グリをします。 |
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23.フェースプレートにボスとø12mmシャフトを取り付け、ダイヤルゲージで振れを修正しながら4本のボルトを締め付けます。シャフトの振れは3/100mm以内でOKですね。 |
24.60丁のギャーを取り付けます。シャフトはギャー側面より0.5mm沈んでいるので、ボルトを締め付けるとフェイスプレートに固定されます。このギャーをいくつか作りリードを調整しようと思います。 |
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25.ルーターレースを乗せてギャーユニットを接続。図面通り正確に作っているのでカップリングもピッタッと合い、ハンドルを回すと軽やかに回転します。親ネジのピッチが1.75mmなので、旋盤のスピンドル1回転当たり1.75×30=52.5mmルーターが進むことになります。 |
26.残念なのはルーターレースの親ねじが右ネジであること。通常は旋盤スピンドルが正回転でルーターが左方向に移動するのですが、ここでは右方向に移動します。つまり左ネジになってしまうのです。右ネジにするにはもう1個アイドルギャーを組合わせればいいのだけど・・・。まあ、慣れれば問題ないけどね。さて次は試運転・・・。 |
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27.試運転で2条のスクリューを作ってみます。丸棒を旋盤にセットしてルーターを一番右端の移動させ、フェイスプレートの番号を「0」に合わせて、60丁ギャー中央のボルトを締め付けて、ルーターの移動と旋盤の回転を同期させます。 |
28.ルーター移動用のハンドルを回すとリード52.5mmの螺旋模様が浮き出てきます。 |
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29.180度ずらして螺旋を切るためにルーターをスタート位置に戻し、ギャー締め付けネジを緩めてからフェイスプレートを回転させて番号「12」に合わせます。 |
30.最初は順調だったのですが、よく見るとピッチがマチマチになっています。各部を点検してみると、カップリングと60丁のギャー締め付けがあまく途中でスリップしていたのです。原因が解ったので対策はとれます。ホット一息です。 |
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スリップしたシャフトには、セットボルトがずれないように座グリを施して再チャレンジだ。余った素材をセットして同じ手順で操作し、問題なく2条ネジを切ることが出来ました。色々な用途で使えそうなので、暫く遊べそうです。 また、ワークの径が大きくなると減速比も大きいくした方が良さそうなので、大きいギャーを追加で作ろうと思います。 |
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2009/12/20 | ||
33.埋め込みナットの爪を2本切り取り、更に6mm角の木片を接着してフリーナットとして使っています。 |
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