ウッドターニング作品 その19

2005/11/20
杉の集成材を使った菓子鉢

マキタの自動カンナを買ったもので、なんか削りたくて工房内を見廻すと300mm幅の杉
板が目に付いた。「よし、これで集成材を作って挽いてみよう」となり、久々に杉を
素材にしたターニングです。
木工旋盤を購入して初めて挽いたのが確か杉だった。それ以来かな・・・。
1.反っていた杉板も、マキタの2012NBでピカピカで真っ直ぐになります。
2.イエローグルーで接着します。このボンドは耐水性が有って切削も出来ます。お勧めです。
3.バンドソーで円形に切り抜きます。以前はサークルカットジグを使っていたけど、最近は適当です。問題ありません、どうせ削ってしまうのですからね。
4.フェイスプレートを木ネジで取り付けます。中央に捻じ込んでいるのはセンター合わせ用の冶具です。
5.外側を仕上ます。中央の窪みはアキスミンスターClubmanチャックで把持するためのものです。
6.チャックを取替えて内面を仕上ます。正直云って杉って難しいです。刃物の切れが少し悪いと表面がささくれてしまいます。今後の課題です。
7.最後にチャッキングに使った窪みを切り落とします。以前リングチャック用に使った面板にワークを押え付けて削る訳ですが、ソフトに中心を押せる「回転ソフト芯押」が活躍します。
8.2枚重ねと3枚重ねを作り、仕上もワトコによる着色とクリアを試してみました。これは2枚重ねの着色仕上げです。木目が綺麗に浮かび上がっていますね。直径250m/m×高さ50mm。
9.3枚重ねの着色仕上げ。使い古した感じを出すためにウェスで何回も拭いてみました。直径250m/m×高さ50mm。
10.3枚重ねのクリア仕上げ。また違った趣があります。以前サンプルで貰ったワトコオイルの小瓶が出てきたので使ってみましたが、ワトコのサラリ感も結構いいですね。直径250m/m×高さ50mm。リーズナブルな材料で作れ、切削の難しさ、砥ぎの重要さ等々勉強になります。暫く作ってみようかなと思っています。
11.2006.02.11
小鉢です。直径85m/m×高さ25mm。
12.2006.02.11
小鉢です。直径140m/m×高さ40mm。
13.2006.02.11
厚く仕上げてみました。直径280m/m×高さ70mm
14.2006.02.11
薄く仕上げて見ました。縁は太いけど本体は光が透けます。直径280m/m×高さ70mm。

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