ウッドターニング作品 その23

2006/3/5
柿のナチュラルエッジボウル

昨年末にご近所の矢野さんから頂いた柿の生木を使って、ナチュラルエッジのボウルを挽いてみました。 黒柿とまではいきませんが、なんとなく黒い文様が浮き出ています。
1.丸太は電動のチェンソーで蒲鉾状に切断。横はスイスイだったけど、縦挽きは大変でした。
2.それをバンドソーで円盤状に切断しますが、その前にガイドになる円盤をサークルカット冶具を使いコンパネで作ります。
3.出来上がった直径190mmの円盤を半割り丸太の上に、コーススレッドで取り付けます。こんな円盤を幾つか用意していると何かと便利です。
4.この円盤に沿ってバンドソーで円形に切り抜きます。本当はバンドソー側にトレース冶具を付けて切りたかったのですが、時間が無くて・・。その冶具は次回まで作って紹介しましょう。
5.表側(皮の方)にフェイスプレートをネジ止めし、反対側を回転センターで押してセットします。生木なので重いこと。5kgくらい有りそう。WT-300ではこの辺が限界かなって感じです。
6.回転数を最低の575rpmに落として、外周をラッフィングガウジで削ります。ワークベンチがゴトゴト振動してますが、かんぴょうの様な削り屑がシュルシュルと舞い上がり、足元から山のように積もります。生木は気持ち良いですねぇ。上達したと錯覚していまします。
7.回転数を980rpmまで上げてスピンドルガウジで表面を均した後、センターを外して高台(掴み代)の部分を削り出します。
8.チャックを取り替えてワークをセットし直し、ø25mmのフォスナービットを使いパイロットホールをあけます。
9.最初は13m/mのボウルガウジでガンガン削り、最後の仕上げは10mmのスピンドルガウジを使い、エッジの薄い箇所が2〜3mmくらいになるまで慎重に削ります。厚い方が綺麗に皮が残りますけど、なんとなく締りが無いので薄く挽きました。回転数は1560rpmです。
10.パワーサンディングした状態です。暫く乾燥させてオイルフィニッシュしようかと思っています。そうそう、黒い部分はサンディングすると、墨のように周りに色が付いてしまうので要注意です。
11.ワトコオイルでフィニッシュしました。黄色が強く出ています。直径165mm×高さ130mm。
12.ウレタン仕上。 175mm×高さ90mm。
13.絵胡麻油仕上。やっぱりこれが好きだな。
190mm×高さ100mm。

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