ウッドターニング作品 その38

2008/3/23
寄木&象嵌の菓子鉢

久しぶりに木工旋盤用の自作トリマースライドテーブルを引っ張り出して、象嵌をしてみることにした。
1.以前作ったテーブルのベースはSPF材だったので、精度が出ないし移動もギクシャクしていた。そこで、アルミのTスロットバーを堅木に埋め込んだベースを作成した。
2.トリマー移動テーブルを取り付けた状態。スムースに動くしカチッと固定できるので、いい作品が出来そうな予感がする。
3.材料はタモ、黒檀、桐等のスクラップウッドだ。先ずは前回紹介した寄木ボウルの作り方と同じ手順で本体を挽きます。自作スライドテーブルに日立トリマーM6を乗せて旋盤にセットし、90°の三角ビットを使って周囲24箇所に溝を掘ります。ボウルをチャッキングする時に、本体中央の市松模様の継ぎ目が水平となるようにしておこう。
4.インレイ材を木工ボンドで接着します。黒く見えるのは黒檀で、白いのは桜に1.5mm厚の黒檀を貼り付けたものです。時間は掛かりますが上半分と下半分を分けて作業すると確実に接着出来ます。乾燥後ボウルガウジで内外面を仕上げます。
5.次は蓋の製作だ。タモ材に黒檀を接着した材料で外周を挽いた後、ボタンジョーに取り替えてノブ周りを仕上げ挽きします。ノブには渦巻状の模様を入れるので、中央に6mmの桜を埋め込みます。その後スライドテーブルを少し斜めにセットして溝を掘るのです。隣同士が干渉するので3個接着して挽いて、また接着して挽いてを3回繰り返します。
6.完成しました。ちょっとやり過ぎかな・・・。ノブを見てると目が回りそうです。ところで、私が使っている木工旋盤WT-300を、使えない旋盤と評価している方がいますが、どうでしょうか。WT-300でここまで作れるのです。高価な旋盤が良いのではなく、工夫して使うことが重要だと思いますね。直径200mm、高さ150mm。蜜蝋仕上げ。

[Home]