ウッドターニング作品 その41

2008/7/27
細軸のゴブレット

楢と桜で細軸のゴブレットを挽いてみた。リーズナブルな木工旋盤WT-300で、工夫すればここまで精度を上げて旋削出来るのです。
1.角材に切り出した材料をバンタムチャックで掴む。
2.反対側は回転センターでしっかりと押さえておきます。
3.いきなりここまで出来ていますが、最初にグラスの内部を挽いて、その窪みを自作押しコップで押さえてからスキューで軸を細くしたのです。軸の太さは4m/m。材質が柔らかい為か、軸がゴムのようにしなり怖くてここまでしか細く出来なかった。
4.押しコップはブナで作っています。ニードルベアリング内臓のスピンドルに差し込んでいるので、軽やかに回転します。軸を細く仕上げる場合は、旋盤の起動時に軸にトルクが掛からない様に限りなく抵抗の少ない回転センターを使うか、スピンドルの回転を徐々に上げる工夫が必要だ。
4.切り離したあと、座の裏側はサンディングディスを旋盤に取り付けて仕上げた。共回りさせながら磨くと、想像以上に綺麗になる。
5.楢材。高さ165mm、グラス部の径52mm、軸の径4mm。手で持って揺らすとゴムのようにしなる。耐アルコール性が高い桐油で仕上げている。
桜で挽いてみると、軸が少し短いこともあるが、しなることなく簡単に作れた。
高さ120mm、グラス部の径52mm、軸の径3.5mm。

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