ウッドターニング作品 その83

2019/10/6
端材で作るボウル

10年以上前に端材どうしを接着してボウルをよく作っていた。また端材が溜まって来たので、久々に手の込んだ端材ボウルを挽いてみた。
1.材料は黒檀、紫檀、桜、栗、ブナと色とりどりだ。接着とカットを繰り返して、やっと300mmの円盤が取れる大きさになった。接着する時にはウレタンの紐で括ると隙間なく接着できる。
2.接着完了。イエローグル―を使っているので、少しの水洗いには耐えられるだろう。
3.バンドソーで約305mm径にカット。
4.端材の厚さがバラバラなので慎重にカットしないと、断面が斜めになってしまう。
5.フェイスプレートをビス4本で固定。
6.フェイスプレートの中央にあるのは位置決め用のボルトで、先端の中央ピンをワークのセンターに合わせてからビス止めすると、ワークの中央にプレートが固定される訳だ。
7.フェイスプレートを旋盤主軸に固定。
8.最初にボウルの裏側を仕上げ、バンタムチャックの掴み代を作る。掴み代の深さは3mm以下にしている。何故かと云うと、後程レーザーでマーキングする時に、この深さ以上だと焦点が合わないためだ。
9.バンタムチャックで掴み替えてボウルの表側をターニング。色んな材料が混ざっているので、ガウジを頻繁に研いで切れ味を落とさないようにしなければならない。
10.ブランドマークの刻印にはFABOOL Laser mini 3.5Wを使った。中央に正確にマーキング出来たようだ。
11.直径60mmのブランドマーク。私の似顔絵部分は、最初の退職記念に戴いたワイングラスに刻印されていたものだ。それを写し取ってCSVデータ化し、マシンに読み込ませている。
12.仕上げには木固めエースと仕上げクリヤーを使った。
思った通りの仕上がりだ。やはりボウルの縁部分が少し凹になっているのが特徴だ。
10年前に作った端材ボウルを木固めエースで再塗装したら、新品のように蘇った。