ウッドターニング作品 その6

2004/9/20
ネジ付きボックス
ネジ切りジグの試運転を兼ねて、ボックスに挑戦だ。
材料はブナの端材を使ったので、ハンドクリームの容器のような形状になってしまった。
今回の課題は「ネジ切り」それと手作りジグの「評価」だ。
1.バンドソーで円柱に切り出した端材を4ツ爪チャックでつかみ、コレットチャック用のø50、深さ5mmの座をくります。
2.コレットチャックに掴み代え、外形をスピンドルガウジで仕上ます。更に、蓋になる部分にコレットチャック用の座もくっておきます。
3.胴体と蓋になる部分を、パーティングツールを使って切り離します。先に蓋側の雌ネジを切ったほうが良いと思ったので、コレットチャック側が蓋部になっています。
4.蓋の内部を中グリします。この程度の深さであればスキューで十分だ。
5.ツールレストを外し、ネジ切りジグをセットします。そして蓋を掴んだままコレットチャックを主軸から外し、ジグにセットします。カッターを蓋の内側に押し当ててワークを移動させればネジが切れます。ワークとカッターは異方向に回転させましょう。
6.次は胴の加工です。切り離した片方をコレットチャックで掴み、胴部の内部を中グリします。これもスキュー1本で仕上げました。
7.ネジ切りジグをセットします。そして蓋と同じように掴んだままで、コレットチャックを主軸から外し、ジグにセットします。雌ネジを切る時にはカッターがワークの内側に入ります。
8.反対から見るとこんな感じです。青いハンドルを回してカッターをワークに押し付け、赤いハンドルを回すと簡単にネジが切れます。3回くらいに分けて切りましょう。
9.カッターと同方向にワークを回したほうが綺麗に切れるので、赤ハンドルを左に回し、根元から先端に向かってネジを切っていくと振動もなくスムースです。
10.蓋をねじ込み一体としてから外周を仕上ます。また、蓋のコレットチャック用の凹みもこの時に削り取ります。
11.中央に画鋲の飾りをつけてみました。仕上げは前田商会のくろすけさんから頂いた、プラネットカラーの試供品を使っています。
12.蓋を開けます。ネジはかろやかですな。
さて、ジグの評価だが気になる細かい点はあるが、まずまずの出来だ。一応合格点を付けたい。
カッターも意外と切れ味は良いようだ。ライフが気になるところだが、ドレッサー自体は安いので問題はないだろう。
これを使いこなせば作品に幅がでてくると思います。WT-300ユーザーの皆様の朗報になれば幸いです。
ネジ切りジグの作り方はここです。

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